あなたがいない街
眩い光を眺めながら
僕の知らない町を歩く
春の匂いに巻き込まれて
どこからかラジオの音が聞こえる
どこまでも流れ出す
季節に戸惑いながら
追い越す風には
少し寂しさが詰まっていたんだ
ねぇ気づいて
私はここにいるよ
目を凝らしてみても
まったく見つけられない
街が変わった
まだ置いていかないで
あと少し近づけたなら
僕は同じ空のなか
目の前が少しぼやけてる
綺麗なものを見ていたくて
あとどれくらい
このままでいられるかな
薫風が辺りを覆い出さないように
どこまでも溢れ出す
時間に戸惑いながら
追い越す風には
少しが寂しさが詰まっていたんだ
ねぇ気づいて
私はここにいるよ
少し走ってみても
まったく追いつけない
街が変わった
また戻ってくれるかな
少し凍えるように
また見つけられるように
私はまだ
風が吹くのを待っている
曇の形が
気づかないうちに変わってる
声が聞こえてくるかもしれない
僕はまだ巻き込まれたまま
ねぇ気づいて
私はここにいるよ
目を凝らしてみても
まったく見つけられない
街が変わった
まだ置いていかないで
あと少し近づけたなら
僕は同じ空を
見つけれたのかな
茜
朝焼けが 滴った 君は泣いてる顔を見せた 伽藍堂の部屋で 重ねた記憶に縋り付いてる そばだてた 耳の奥に まだ微かな影が あなたがこぼした涙を 拭えずいる
真夜中のアンデッド 僕は言葉を選んでる 物静かな街は どこか 寂しそうな顔をした
焦燥感が溢れて 渋い顔ばかりのニュースキャスター 予報は雨 どうか 明日の僕らを見逃してくれないか
しののめに 差し出した 凍えた手のひらが 茜に色移り 錆びた体一人きり歩く 繰り返した罪も 見出した祈りも 雨曇りのあなたの 頬を掠めるにも足りない
焦燥感が溢れて 渋い顔ばかりのニュースキャスター 予報は雨 どうか 明日の僕らを見逃してくれないか