ひとり賛歌
いつも通り 靴紐結び
苦痛なんてないさ 今更
ふと思い出して 聴いてみたラジオ
誰かの声より 電車の揺れ音
明日が来ることすら信じられずに
夢を見ずとも足を止めず進もう
あの日聴いた憧れ
白昼 夢の音 ひとりを讃えた
あとずさりしないよ 音鳴らし生きてた
予備動作で進もう
ただひたすら 見つけた星に
辿り着くため泳いでたけど
あの日の音の余韻すら思い出せなくなっていた
過度なほど溢れた 想いに溺れた
いつの間にかまたひとり
そのとき聴こえた音こそが
僕だけの音だった
あの日聴いた憧れ
白昼 夢の音 ひとつにまとまり
あとずさりしてなお 音鳴らし生きてる
ひとりを讃える歌
ららら
コントレイル
あんなに時間をかけたのに
崩れた前髪 君を探して飛び出した旅
有線のイヤフォンだけ持っていこう
視野を狭めたロックンロール
耳鳴りするほどアディクション
悔しさ鳴らしたパワーコード
地団駄と踏んだディストーションペダル
時代に越され 乗りこなせない上昇気流
遅れた飛行機雲は 最前線に
錆びついたギターで光を切り開け
未来が僕を呼んでんだ
最大瞬間風速で君の元へ 飛んでいくよ
期待すらない向かい風
曇り予報の僕の風向きが変わった
あり得ないようなパラレル
ありきたりすら並べる
君のリードしたくてもできないが
リードギターは弾けるから
通じない大人 続かない音が
響かない言葉 日々笑い飛ばして
メランコリーな表情に
ため息よりギターを聴かせて
錆びついたギターの弦の冷えた音
僕を呼んだのは君かい?
最大瞬間風速で上昇気流に乗っかって
君の元へ
錆びついたギターで光を切り開け
未来が僕を呼んでんだ
最大瞬間風速で君の元へ 飛んでいくよ
期待すらない向かい風
曇り予報の僕の風向きが変わった