Poly lism | 大部屋楽師 / あてはない | TRK2024

大部屋楽師

僕達は神様が始めた
賞レースに群がる子供の様
そうさ、天秤に置かれた
人は比較に彷徨うだけなのさ
人生をやり直せば
同じような怠惰を歩むのか
人生を飼い慣らせば
暗い明日も綺麗な青空さ

なわけないだろ理想主義者が
声高らかに笑ってる

夢を語る夢を手に入れたくて
今をもっと這いつくばって
期待が僕を重くして
歓声に包まれるのはいつだろうって
だらけた部屋の片隅に口癖を捨てた

他人を傷つけたいと
思わないことなどないけれど
自分の意地を晒してまで
君を玩具にしたくないからさ

名曲だけを聞く自分が嫌いで
鏡の中の私に舌を出して唾を吐け
旋律が私を追う追い越して行く
駄作な昨日も誰かの心の片隅に

明日は今日よりちょっとましかな
いや同じようなもんさ
鑑賞がグラスから溢れた
急いで飲んでひた走る

6歳の私へ君は愚かよ
歌って踊ってもっと叫べ
地平線を軽く超えて

いつまでも少年気取りの今日に
私は私を殺して生きていけばいい

あてはない

相当ガタが来たみたいだ
ここで一丁休もうか
朦朧な意識でも
のらりくらりと歩もう旅人よ

自由という名の大船が出航
不自由な波に呑まれバラバラで登場
期待はずれ 的外れが溢れかえって
右往左往のあなたは旅人

そこに美味そうな物がある
こぞって空かせた腹に放り込む
毒にやられて皆が倒れ込む
滑稽な風景に僕は笑う

太陽が朝を告げる
未来の足音が迫り来る
焦燥に襲われようとも
知らん振りで遊びたいね

一体何が待ってるだろう
胸騒ぎで知らせてよ
朦朧な意識でも
前へ前へと歩もう旅人よ